ビスの選定
ビス接合は、高剛性や高靭性を狙うために優れた接合だ。
柱ほぞにビスを打つ場合など、せん断接合として効かせる場合は、半ネジタイプのビス、引張接合として効かせる場合は、全ネジタイプのビスが効果的だ。半ネジタイプのビスは、欠損が少ない胴部(ネジ切りがない部分)を変形させて靭性を稼ぐことが出来るので、せん断面が胴部にかかるように設計するとよい。
半ネジタイプのビスであれば、シネジックのパネリードⅡ+、全ネジタイプのビスであれば同じくシネジックのパネリードXがオススメだ。樹種や繊維方向にもよるが、パネリードⅡ+であれば、1せん断面あたり約2kNのせん断強度、パネリードXであれば、1本あたり約10kNの引張強度を有するとして試算するといい。