クレイジー・ティンバー・エンジニアリング

日本一マニアックな木造建築・木質材料のブログ

梁の曲げ戻し効果=梁の抑え効果

耐力壁が地震のようなせん断力を負担した時、壁自体が転倒しようとし転倒しようとする力が柱の引き抜き力と言われている。

図の右側のように耐力壁に梁と添え柱が付いていると梁が柱の引き抜きを抑えようとしてくれる。それが梁の曲げ戻し効果と呼ばれている。

私自身が木質構造初学者だった頃、“曲げ戻し”という用語がピンと来なかった。そういう人は梁による引き抜きの抑え効果と読み替えてしまっても差し支えない。

梁の曲げ戻し効果が期待できる場合、柱の引き抜き力はそれがない場合に比べて約半分になる。

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梁の曲げ戻し効果